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ACアダプタ外付けコンデンサ回路

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カラコン激安
(2015.4.11)
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1.はじめに

 別掲の2Wayバスレフスピーカーはまあいい音はするのだがどうも高域の出がいまいちの感があった。ウーファーは交換したがツウィータは交換していないのでツウィータも交換したほうがよいのではないかと感じてきた。
 ところでネットには電源によって音が変わるとか電源回路の平滑コンデンサ(以下パスコンと略)を大容量のものにすると音が良くなるとかの記事が出ている。
 ではアンプの電源入力箇所にパスコンを追加すればよいのではないか。アンプはLepai。しかしねじが特殊で開けることができない。
 では外付けにするか。ACアダプタはオフハウスで買ってきた素性の知れないものである。



 ということでACアダプタの出力とアンプの電源入力の間にパスコンを噛ませることにした。

2.使用部品

電解コンデンサ 1000μF(16V)  
フィルムコンデンサ 0.1μF 高周波ノイズ除去用
タンタルコンデンサ 10μF(16V) 高音域の電流供給用。以前仕事でデジタル回路設計をしていて、デジタルICの突入電流を供給するために電源パターン間におまじないのようにタンタルコンデンサを取り付けていた。だから高音域の電流供給用に使えるのではないかと考えた。物は当時の基板から取り外したものがあったのでそれを利用した。
DCジャック 端子が幅広でユニバーサル基板に取り付けるにはホール径をドリルで拡大しなければならず、ランドを破壊するのが忍びない。実は第1作目はそうしたのだが、秋月電子通商でたまたまブレッドボード用というのを見つけたので購入した(100円)。 まずDCジャックを小さな基板に取り付け、その基板に4ピンのピンヘッダ2組をハンダ付けする。ピンヘッダをユニバーサル基板にハンダ付けすればよい。
ユニバーサル基板    
ケーブル付きDCプラグ    

 回路は言うまでもないが、極性を間違えないように3個のコンデンサを並列につなぐだけ。なお上記のコンデンサ容量に特に根拠があるわけではない。

〔部品〕

3.組立て

 部品は少ないがユニバーサル基板なので裏面の結線が面倒。
 最後にDCプラグをつなぐがケーブル長はなるべく短い方がよい。長いとたぶんそのインダクタンスのために高音域に影響を与えるはず。
 


 基板はケースに入れたいが後回しにして、とりあえず部品袋をかぶせることにした。

4.さてその効果は?

 つないだ瞬間はその違いに気づかなかったがしばらく聴いていると音の迫力が増したことに気づく。低域、高域双方のレンジが伸び、音が前に出てきた。
 このスピーカーでは聴いたことがない低音が聞こえる。ボーカルもクリアになった。タンタルが効いているのか。
 いままで聴いてた音は何だったのか。Lepaiもスピーカーもその実力を出し切っていなかったということになる。もうこの回路なしでLepaiは聴けない。
 ツウィーターの交換は不要となった。  


5.やはりケースに入れた

 やはり袋で包んだだけでは扱いづらいのでケースに入れた。なお基板の空きスペースに470μFを追加した。
 ケースは千石電商に基板サイズにぴったりのものがあった。その代わりスペースに余裕はない。DCジャックが天井にぶつかるので天井に穴を開けて逃げた。
 ケースへの固定は、基板の底に厚めの両面テープを3枚重ねてケースと貼り付けた。



(完)

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