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FOSTEX P800-Eと安物ユニット

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(2015.7.12)
タイトル画像 背面

1.FOSTEX P800-Eを買ってしまった!

 スピーカBOX FOSTEX P800-Eは安い割には音がよいとネットで評判だったのでそのうち買おうと思っていたが、amazonで1セット3200円でしかも送料無料なので思い切って注文してしまった。
 翌々日には届いた。思ったよりも小さい。こんなんで低音でるのかなあと少し不安に思った。
 少しは組み立てる必要があるのかと思ったが全くの完成品で、スピーカーターミナル、コード、おまけに吸音材まで貼り付け済みの完成品であった。作業はユニットに合わせて穴を開けるだけ。
 ネットの評価ではユニットとBOXとの密着が重要と書かれていたがガスケットはない。そこで薄いダンボール紙を整形してガスケット代わりにした。

2.ユニットAはミスマッチ

 使用ユニットは別掲の8cmバックロードホーンに使用したユニットA。アンプはミニ改造したLepai LP2020A。
 音を出して見ると低音が足りない。やはり箱が小さいのでこんなものなのかなあ、と少しがっかりした。

3.ユニットBはBest Fit!

 そこでダメもとだがユニットAより低音がよく出たユニットBを取り付けて見た。(秋月で見つけたF77G98-6。2個¥500円で購入。ユニットAと外観がそっくり)
 するとどうだ、低音がバンバン出るではないか。別掲の2Wayバスレフと比べてもひけをとらない。しかも高音はこちらのほうが出ている。こんな小さな箱でよくここまで低音が出るものだとユニットAとは全く逆の感想。もし目隠して聴き比べたら違いはわからないだろう。P800-Eの説明にはチューニング済みと書かれていたがFOSTEXのチューニングには脱帽。
 バックロードホーンに取り付けたときは高音が物足りなくて捨てようかと思ったユニットBだが捨てなくて良かった。スピーカーBOXとユニットには相性があるということを思い知らされた。
 ネットでの評判どおりで大満足。

Lepaiと組み合わせ


(2016/3/21)

4.ユニットをDIY AUDIO SA/F80AMGに変更

SA/F80AMG  ユニットをDIY AUDIO SA/F80AMGに変えた。この箱にSA/F80AMGなんてもったいないと思われるかも知れないが、SA/F80AMGをP-800Eよりひとまわり大きいP-1000Eにコイズミ無線のバッフルを介して取り付けてみたところ低音はよく出るが逆に出過ぎで、そのためか高音がそれに埋もれた感じがしてパンチがなかった。過ぎたるは及ばずがごとしか。
 そこで低音を抑えるためP-800Eに取り付けたところ低音は無駄に出ていた部分がカットされて歯切れがよくなり、高音もきれいに出るようになってバランスが良くなった。
 必ずしもユニットを大きい箱に取り付けるのがベターとは限らないようだ。

〔2018/3/25〕ダクトを塞いで密閉型にする
 しばらく聞いていたがどうも低音が耳につくように感じてきた。たぶん切れが悪いのが原因ではないかと思い、ダクトを塞いで密閉型にしてみることにした。
 ダクトはダイソーで買った椅子の足の下に敷いて床が傷つくのを防止するパッドがあったのでそれで塞いだ。
 結果は良好。このユニットは再生周波数の下が90Hzなので密閉型でも十分低音は出るようだ。さらに低域に埋もれ気味だった高域も表に出てきた。



(2016/7/3)

5.2セット目購入

2台目のP800-E  F77G98-6がいい音で鳴っていたので2セット目を購入した。なおダイソーで購入したクッション材を両面テープで貼り付けてガスケットとしている。
 さて視聴してみると期待どおり。低音十分、高域もOK。1台目のSA/F80AMGと聞き比べてみてもほどんど違いがわからない(スイッチで一瞬に切り替えている。AMPはLepaiとYAMAHA YDA138の違いはあるが)。箱との相性がよければ高価なユニットを購入する必要はないということか。














(2017/5/21)

6.AR-7もなかなかよい

AR-7  ダイトーボイスのAR-7(8Ω)はバックロードホーンのBW800に付けていたがいまいちだったのでこちらに付けて見た。以前付けたときは低音がほとんど出なかったのであまり期待していなかったが、あらためて付けて見ると意外に出るじゃん。たぶんエージングが進んだためと思われる。出すぎないところがかえってよい。
 高音も透き通った音が出で全体的に心地よい音で鳴る。AR-7はバスレフ向きか。
 なおF77G98-6はFOSTEXのP1000-Eにコイズミ無線のサブバッフルを使って取り付けてこちらもよい結果を得ている。









(2019/6/23)

7.F77G98-6再び

F77G98  F77G98-6をそのまま取り付けると低音はよく出るがブワブワ感がある。これはユニットのf0がカタログ上90Hzとなっており、エンクロージャの共振周波数の101Hzとミスマッチであるのが原因と思われる。ダクトを塞いで密閉型としてみるとまあブワブワ感のない低音は出るがDIY AUDIO SA/F80AMGには及ばない。60Hzあたりから下がカットされているような印象である。そこでエンクロージャの共振周波数を下げてバスレフに戻してみることにした。
 共振周波数を下げるにはバスレフダクトの長さを長くしてやればよい。しかしダクト径にぴったりのパイプはそう簡単には見つからないので厚さ0.5mm程度の厚紙を丸めて作ることにした。
 ダクト径=25mmと思い込んで共振周波数80Hz前後にするためにダクト長を計算すると9cm。厚紙を丸めて周囲にテープを巻きつけて補強し、いざ挿入しようとしたら入らない。そこでダクト径を実測して見ると23mm。FOSTEXの仕様を調べて見ると24mmとなっていた。実際は開口部をさわってみると段差がついており、開口部が23mmで奥が24mmになっているのだろう。ダクト径24mmで共振周波数を計算してみると約78Hz。
 さて厚紙ダクトを挿入して音を聞いて見ると豊かな低音が出た。ブワブワ感もない。また高域もF77G98-6は他のユニットに比べると不足気味に感じていたがこれもほとんど問題なくなった。





(完)

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